加湿器、どう選ぶ?―超音波式・気化式・スチーム式の判断基準

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加湿器、どう選ぶ?―超音波式・気化式・スチーム式の判断基準

加湿器を選ぼうと思っても、超音波式・気化式・スチーム式と種類が多くて「どれがいいんだろう?」と迷ってしまいませんか?それぞれ加湿の仕組みや特徴が大きく異なるため、何を重視するかによって最適な選択が変わってきます。この記事では、加湿器を選ぶときの判断基準を整理します。

加湿方式の違いで選ぶ

加湿器選びで最も重要なのが、加湿方式の違いです。それぞれの仕組みと特徴を理解することで、自分の使い方に合ったタイプが見えてきます。

超音波式の特徴

超音波式は、水を超音波で細かい粒子にして放出する仕組みです。消費電力は20〜40W程度と低く、電気代が安いのが一番の魅力。運転音も静かなので、寝室や書斎での使用にも向いています。価格も手頃なものが多く、デザイン性に優れた製品が豊富に揃っているのもポイントです。

一方で、水をそのまま霧状にする仕組み上、タンク内の雑菌がそのまま放出されるリスクがあります。こまめな水の交換と週1回程度の清掃を習慣にすることが大切です。また、水道水に含まれるミネラルが白い粉として家具に付着することがある点も覚えておきましょう。

気化式の特徴

気化式は、水を含んだフィルターにファンで風を当てて、自然蒸発させる仕組みです。消費電力はわずか5〜20W程度と全タイプ中最も省エネ。過加湿になりにくいため、結露が気になる部屋でも安心して使えます。

ファンを回す構造上、運転音がやや気になる場合があります。また、フィルターは定期的な交換が必要で、1枚あたり1,000〜3,000円程度のランニングコストが発生します。加湿スピードはゆるやかなので、「今すぐ湿度を上げたい」という場面にはやや不向きです。

スチーム式の特徴

スチーム式は、水を100℃近くまで沸騰させて蒸気で加湿する仕組みです。煮沸するため雑菌がほぼ完全に除去でき、衛生面で圧倒的に優れています。加湿力も高く、短時間でしっかり湿度を上げられるのが強みです。

電気代は消費電力200〜300Wと3タイプ中最も高く、1日8時間使うと月1,000〜1,500円程度になることも。また、蒸気が熱いため、小さなお子さんやペットがいる家庭では設置場所に注意が必要です。その代わり、フィルター交換が不要なモデルが多く、お手入れの手間は少なめです。

加湿方式 消費電力 電気代(月目安) お手入れ こんな人向け
超音波式 20〜40W 約100〜200円 こまめな清掃が必要 電気代を抑えたい人
気化式 5〜20W 約50〜100円 フィルター交換が必要 過加湿を避けたい人
スチーム式 200〜300W 約1,000〜1,500円 比較的少ない 衛生面を重視する人

使用場所とタンク容量で選ぶ

加湿器を使う部屋の広さや使用時間によって、必要なタンク容量が変わってきます。ここを間違えると「給水が面倒で使わなくなった」ということになりかねません。

リビングなど広い部屋で使う場合

リビングや寝室など10畳以上の部屋で使うなら、タンク容量3L以上のものを選ぶと安心です。加湿量300mL/h程度のモデルであれば、4Lタンクで約13時間連続運転が可能。一晩中つけっぱなしでも水切れの心配がありません。

また、適用畳数も必ず確認しておきましょう。木造住宅と鉄筋住宅では適用畳数が異なるため、自宅の構造に合わせてチェックすることが大切です。

デスク周りなど狭い範囲で使う場合

デスクやベッドサイドなど、自分の周囲だけ加湿できれば十分なら、タンク容量1〜2L程度のコンパクトモデルで問題ありません。持ち運びしやすく、給水も手軽。USB給電タイプならオフィスのデスクでも使えます。

ただし、小型モデルは加湿量が少ないため、6畳以上の部屋全体を加湿するのには力不足です。あくまで「自分の周りだけ潤す」用途として割り切って使うのがコツです。

電気代とランニングコストで選ぶ

毎日使う加湿器だからこそ、電気代やメンテナンス費用も見逃せないポイントです。初期費用だけで選ぶと、後から「思ったよりお金がかかる」と後悔することもあります。

電気代を重視する場合

電気代を抑えたいなら、気化式か超音波式が断然有利です。気化式なら1日8時間使っても月の電気代は50〜100円程度。超音波式でも100〜200円程度で済みます。

一方、スチーム式は水を沸かすため電気代が跳ね上がります。月1,000〜1,500円程度は覚悟しておく必要があるでしょう。ただし、加湿力が高い分、短時間で目標湿度に到達できるため、使い方次第では意外と抑えられることもあります。

メンテナンス費用を考える

気化式はフィルター交換が年1〜2回必要で、1枚あたり1,000〜3,000円程度のコストがかかります。超音波式とスチーム式は消耗品が少ないものの、超音波式はこまめな清掃用品(クエン酸など)が地味に必要です。

3年間のトータルコスト(電気代+消耗品)で比較すると、気化式が最も安く、次いで超音波式、スチーム式の順になることが多いです。

お手入れの手間で選ぶ

加湿器は水を扱う家電なので、衛生面を保つためのお手入れが欠かせません。「面倒でだんだん使わなくなる」を防ぐためにも、自分が続けられるお手入れ頻度を基準に選びましょう。

お手入れを簡単にしたい場合

お手入れの手間を最小限にしたいなら、スチーム式一択です。水を煮沸する仕組み上、タンク内の雑菌繁殖を気にする必要がほとんどありません。月1回程度のカルキ掃除で十分なモデルが多く、ずぼらさんでも衛生的に使い続けられます。

また、どのタイプを選ぶにしても、パーツが少なくシンプルな構造のものを選ぶと分解・清掃が格段に楽になります。タンクの口が広いモデルなら、手を入れて直接洗えるので清掃のストレスが減ります。

衛生面を重視する場合

小さなお子さんがいる家庭や、アレルギーが気になる方は、衛生面を最優先で選びたいところです。スチーム式が最も衛生的ですが、超音波式や気化式でも抗菌仕様のフィルターやタンクを採用したモデルがあります。

どのタイプを選んでも、タンクの水は毎日交換し、週に1回は本体の清掃を行うのが基本です。この手間を「面倒」と感じるなら、やはりスチーム式が無難でしょう。

参考になるもの

電気代を抑えたい方には超音波式

電気代を抑えつつ、静かに使いたい方は超音波式を中心に探してみてください。消費電力は20〜40W程度と圧倒的に省エネで、1日8時間つけっぱなしでも月の電気代は100〜200円レベル。タンク容量4L前後のものを選ぶと、就寝中に水切れする心配もありません。ただし水道水のミネラルが白い粉として家具に付着しやすい点には注意が必要です。

衛生面を最優先にしたいならスチーム式

衛生面を最優先にしたいなら、スチーム式(加熱式)がおすすめです。水を100℃近くまで沸騰させるため、タンク内の雑菌をほぼ完全に除去できます。フィルター交換も不要なモデルが多く、月1回のカルキ掃除程度でOK。お手入れの手間が圧倒的に少ないのもメリットです。消費電力は200〜300Wとやや高めなので、広い部屋で長時間使う場合はランニングコストも確認しておきましょう。

ランニングコスト重視なら気化式

過加湿を避けたい方やランニングコストを極限まで抑えたい方には、気化式が最適です。自然蒸発に近い仕組みで結露しにくく、消費電力はわずか5〜20W。電気代は月50〜100円程度と全タイプ中最安です。ただしフィルターの定期交換(年1〜2回、1枚1,000〜3,000円程度)が必要な点は覚えておきましょう。

デスク周りで手軽に使いたいならコンパクトモデル

デスク周りやベッドサイドで手軽に使いたいなら、タンク容量1〜2Lのコンパクトモデルが便利です。USB給電対応ならコンセントのないオフィスデスクでもすぐに使えます。小型でもアロマ対応のものを選べば、加湿しながらリラックスできる一石二鳥の使い方もできます。

まとめ

加湿器選びでは、まず加湿方式の違いを理解することが大切です。電気代を重視するなら超音波式や気化式、衛生面やお手入れの楽さを重視するならスチーム式が向いています。

使用場所の広さに合わせてタンク容量を選び、長期的なランニングコスト(電気代+フィルター代)も考慮に入れると、自分に合った1台が見つけやすくなります。乾燥する季節を快適に過ごすために、自分に合ったものを選ぶ参考になれば嬉しいです。

こちらも参考に

  • 空気清浄機の選び方

  • 一人暮らしの家電選び

  • 乾燥対策グッズの使い分け

この記事を書いた人

koMidori

「迷いを減らして、暮らしを整える」をテーマに、暮らしの選び方ガイドを発信しています。

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