
デスクチェア、どう選ぶ? 予算・作業時間・体格別の判断基準
在宅ワークの環境を整えようと思ったとき、まず気になるのがデスクチェア。でも、1万円以下のものから10万円を超えるものまで価格帯は幅広く、メッシュやクッション、背もたれの高さなど選択肢も多すぎて、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいます。
この記事では、デスクチェアを選ぶときの判断基準を整理します。
まず決めたいのは予算
デスクチェア選びで最初に整理したいのが予算です。価格帯によって機能や耐久性が大きく変わるため、自分がどこまで投資できるかを決めておくと、選択肢を絞りやすくなります。
1万円以下:必要最低限の機能
座面の高さ調整とシンプルなロッキング機能が中心です。背もたれはローバックかミドルバックが多く、アームレストは固定式または付いていないものが主流。素材はファブリックやメッシュですが、クッションの密度が低く底当たり感があることも。短時間の作業や、とりあえず椅子が必要という場合には選択肢になりますが、長時間のデスクワークには向かないことが多いです。
3万円前後:機能と快適性のバランス
ランバーサポート(腰部のサポート)やアームレストの高さ調整、シンクロロッキング(背もたれと座面が連動して動く機能)など、長時間作業を支える機能が充実してきます。座面のクッションもモールドウレタンを使用したモデルが増え、座り心地が向上します。1日4〜6時間程度のデスクワークをする人にとって、コストパフォーマンスの良い価格帯です。
5万円以上:本格的な高機能モデル
オカムラやイトーキ、コクヨといった国内メーカーの主力モデルや、ハーマンミラー、スチールケースなど海外ブランドのエントリーモデルが選択肢に入ります。人間工学に基づいた設計で、アームレストの前後・上下・左右調整、ヘッドレスト、背もたれの形状調整など、細かいカスタマイズが可能です。1日8時間以上座る人や、体への負担を最小限にしたい人に向いています。
素材で変わる座り心地
デスクチェアの背もたれと座面の素材は、座り心地や快適性に直結します。主な選択肢はメッシュとクッション(ファブリック・レザー)の2つです。
メッシュ:通気性と体へのフィット感
背中や座面にフィットしながら、通気性に優れているため蒸れにくいのが特徴です。夏場でも快適に座れます。ただし、冬場は少しひんやり感じることもあります。体格に合わせて適度に沈み込むため、姿勢を保ちやすいという利点もあります。
クッション:しっかりした座り心地
ファブリックやレザーのクッションタイプは、腰や背中を包み込むような座り心地が得られます。肌触りが良く、冬でも冷たさを感じにくいのがメリットです。ただし、長時間座ると蒸れやすいため、通気性が気になる人には向かないかもしれません。
どちらが良いかは好みと環境次第です。暑がりで夏場の快適性を重視するならメッシュ、しっかりした座り心地を求めるならクッションを検討してみてください。
作業時間に合わせた背もたれの高さ
背もたれの高さは、作業時間や使い方によって適したものが変わります。
ローバック:短時間の作業向け
腰から背中の真ん中あたりまでを支える高さ。圧迫感が少なく見た目もコンパクトです。1〜2時間程度の軽作業や、デスク周りをすっきり見せたい場合に向いています。
ミドルバック:在宅ワークの定番
肩あたりまでを支える中間サイズ。省スペースでありながら、ある程度の疲れにくさを両立できます。1日4〜6時間程度のデスクワークに適しており、在宅ワークで最も人気のあるタイプです。
ハイバック:長時間作業に最適
首やヘッドレストまでしっかり支えるタイプ。リクライニングして休憩を取りやすく、長時間の作業でも疲れにくいのが特徴です。ただし、サイズが大きく部屋に圧迫感が出ることもあるため、設置スペースを考慮する必要があります。
体格に合わせた調整機能
同じ椅子でも、身長や体格によって快適性は大きく変わります。特に重要なのが座面の高さ調整です。
座面高さの目安
足が床にしっかりつき、膝が90度に曲がる高さが基本です。一般的なチェアの座面高さは40〜50cm程度で調整できますが、身長150cm以下の小柄な方は座面高さが38cm程度から調整できるモデルを選ぶと快適です。逆に身長180cm以上の方は、座面高さの上限が52cm以上あるかを確認しましょう。
アームレストの調整
デスクワーク中に肩の負担を減らすには、アームレストの高さが肘の位置と合っていることが重要です。高さだけでなく、前後・左右にも調整できるモデルなら、より細かく体にフィットさせられます。
参考になるもの
ここでは条件別にいくつかのチェアを紹介します。価格は執筆時点のものですので、購入時には最新の情報をご確認ください。
予算1万円以下で最低限の機能を:アイリスプラザ OFC-MAL
参考価格:7,000円前後 メッシュ素材で通気性が良く、ランバーサポート(腰サポートバー)付き。短時間の作業や、予算を抑えたい方に。
予算3万円前後でバランス重視:コクヨ Opti
参考価格:30,000円前後 在宅ワーク向けに設計されたチェア。リビング空間にも馴染むデザインで、シンクロロッキング機構やランバーサポートを搭載。1日4〜6時間のデスクワークに適しています。
予算5万円以上で本格的に:オカムラ Sylphy(シルフィー)
参考価格:80,000〜130,000円 背もたれのカーブを調整できる機能や、体重に応じて自動でロッキング強度を調整する機能を搭載。メッシュとクッションから選べ、長時間の作業でも疲れにくい設計です。
小柄な方向け:イトーキ サリダチェア
参考価格:40,000円前後 座面高さが38.5cmから調整でき、小柄な方でも足が床にしっかりつく設計。シンプルなデザインで、在宅ワークにも適しています。
長時間作業向け:ハーマンミラー アーロンチェア
参考価格:150,000円〜 世界中で愛用されている高級チェア。3サイズ展開で幅広い体格に対応。メッシュ素材で蒸れにくく、長時間のデスクワークでも快適です。
まとめ
デスクチェア選びで整理したい判断基準は、予算、素材、作業時間、体格の4つです。
まずは予算を決めて選択肢を絞り、素材(メッシュ or クッション)と背もたれの高さを作業時間に合わせて選びます。最後に座面の高さやアームレストの調整範囲が自分の体格に合っているかを確認すれば、自分にとって快適な一脚が見つかるはずです。
どの椅子が「最高」かは人によって違います。自分の使い方と体に合ったものを選ぶ参考になれば嬉しいです。
こちらも参考に
在宅ワーク用デスク、昇降式は必要?
モニターは何インチがいい?
デスクライトの選び方
この記事を書いた人
「働く環境を、整える選び方。」をテーマに、在宅ワーク環境の選び方ガイドを発信しています。